
あなたは、強い意志を持っている人でしょうか?
たぶんだけど、この記事に目を留めてくださったということは、あなたはきっと私と同類・・・
自分の意志の弱さに困り感を持っている方なのではないでしょうか。
今読んでいる本に、意志を鍛える方法について書かれていて、
おお、そうなのか・・・と思い、ぜひ生活に取り入れていこうと決意したところをご紹介したいと思います。
意志の弱さをアピールしてすぐに「決意」とか言っても説得力がないのが悲しいですが、おつきあいいただければうれしいです。
サイコシンセシスについて大雑把な説明
今読んでいる本というのは、こちら。

「サイコシンセシス 統合的な人間観と実践のマニュアル」
R・アサジョーリ=著、国谷誠朗・平松園枝=共訳 誠信書房 1997年
実は今、「自己とはなんぞや」ということに興味を持っていて、いろいろと「自己論」関連の本を読んでいるのですけど、その中の一つです。
「サイコシンセシス」というのは、心理学および心理療法のひとつです。
自己実現のプロセスを意識的に導き支援するものとして、イタリアの精神科医であり心理学者でもあるアサジョーリが、1910年にその原形を発表しました。
本来ならば、ここで「サイコシンセシスとは何か」ということを説明した上で、その理念の上にある「意志を鍛えるエクササイズ」の紹介へと移るべきなのでしょうが、
「サイコシンセシス」を説明するというのはなかなか難しくて、それだけで相当な分量になってしまうのは確実なので、
今回の記事ではバッサリ割愛します。
ただ、基本的に、「サイコシンセシス」は人間を本質的に「良きもの」としてとらえていて、
人は誰でも、本来持っている「善いもの、崇高なもの」である自己を実現することができる という信頼の上に打ち建てられているんだ
ということだけをお伝えしておいて、詳しくはまた別に機会に、お話できたらと思います。
ということで、今回の記事の本題、「意志を鍛えるには」に移っていきますね。
この本に紹介されていたエクササイズは、大きく分けて二つの部分に分かれます。
ひとつは、「意志力を強くしたいという思いを強化するためのエクササイズ」。
もうひとつは、実際の「意志力アップのための練習」です。
意志を鍛えたいという思いを強めるために①

思いを強化するためのエクササイズの1つめは、思い出し、思い描くこと です。この中に3段階あります。
①意志が弱かったり、意志の用い方が適切でなかったために、実際に起こった不幸な出来事を思い浮かべます。
一覧表にすること、できるだけ詳しく思い浮かべること、そのときに湧き上がる感情を十分に味わうことが大事だということです。
ここで自分の例を挙げようかと思いましたが、実際にものすごく困った事態になったことや人に大迷惑をかけたこと、絶対誰にも言わずに墓場まで持っていくと決めていることの数々・・・恥ずかしくてとても書けませんでした。
とにかくここで、「こんなことを繰り返すわけにはいかーん!」という動機を高めるのがエクササイズの目的ですね。

②意志の訓練をすることでもたらされる利益を思い浮かべます。自分がどんな変化をし、どんな満足感を得るか、自分だけでなくそれによって他の人たちが得るはずの良い結果を、できるだけ詳しく想像してみます。
ここでは、「ぜひこの可能性を手にしたい!」という達成動機を強めるのが目的になります。

③強い意志力を発揮している自分自身の姿を思い浮かべます。
どんな苦境でも、どんな対抗勢力にも屈せず進んでいく自分の姿。ここでは過去の失敗事例に似た状況を思い浮かべて、今度はそれを意志の力で乗り切っていくストーリーを考えてみるといいですね。絵を描いたり、物語を書き留めたりするのもいいんじゃないでしょうか。
今の自分とかけ離れていてもいいんです、これからトレーニングを始めるところなんだから。現実離れしていて当然です。
ちょっとこっぱずかしい気になるかもしれませんが、楽しいエクササイズだと思います。
意志を鍛えたいという思いを強めるために②

思いを強化するためのエクササイズの2つ目は、読書 です。
意志の力を発揮することの素晴らしさを味わうことが出来るような本を選んで熟読することが勧められています。
卓越した人格を持った偉人の伝記がお勧めだということなので、私は、尊敬しているマザーテレサとかキング牧師の伝記を探そうと思っています。
本に線を引いたり、心に残ったところを書き留めたりしながら、何度も読み返すことが大切だということでした。
意志力アップのための練習①「無益な訓練」
さて、いよいよ練習編。
意志力アップの練習については、3つのエクササイズが紹介されていました。
② 日常生活におけるエクササイズ
③ 身体運動

「?」と思うのは、①の「無益なエクササイズ」ですよね。
「無益」ってどういうこと?って思いますが、本書の説明によると、
それ自体は役に立たない、意志の訓練という目的のためだけのことをやる
ということで、体操選手が行う筋トレみたいなものだということでした。つまり筋トレそれ自体は、体操の技を磨く練習ではない。そういう意味では「無益」です。筋肉を発達させること、基礎体力をつけること、としては十分「有益」なんですけどね。
本書にはその具体例が上がっていなかったのですけど(載せてほしかった)
「やるぞ」という意志なしにうっかりやることは絶対ないもの
ってことなので、自分なりに考えてみました。こんなのはどうでしょう?
- 早口言葉の練習
- 足の指を一本一歩もむ
- 方眼紙のマス目にひとつひとつ色を塗る
意志力アップのための練習②「日常の中で」

②の「日常的なエクササイズ」は、何気なく慣れた流れでこなしている日常生活の行動を、意識して行いましょう ということです。
たとえば、服を着る時に、袖に腕を通す、襟首から頭を出す、ボタンを留める・・・などの動作を、ひとつひとつ、どんな動作なのかを意識しながらやるわけです。
この「服を着る課題」、やってみると、なかなか難しいんですよ。
私は、知的障害のある子どもに服を着る手順を教えたくて、自分がどんなふうに服を着ているのかを観察しようとしたことがあるんですが、ついうっかりササッと脱ぎ着してしまって、「アッ、また確かめ損ねた」って思うことの連続でした。
そして、ようやくゆっくり確かめながら着替えをするということが出来たら今度は、何気なくやっていたことを意識化すると、「あれっ、いつも私、どうやってたっけな?」とわからなくなってしまって・・・。
慣れたことを意識化するのって、できそうでできないもんです。
朝急いでいるときに、こんなことをやっていると遅刻しちゃいますが、着替えに時間をとるために少し早起きをする、ということもまた、意志のトレーニングですよね。
私が取り組み始めたことは、一人で食事するときにTVや動画を見るのは止めて、食事に専念するということです。
ちゃんと味わって、咀嚼して、喉を通る感覚を観察する・・・けっこう難しいです。食事の始まりはまだいいんですけど、食べ進むにつれて、たいしてかまずにのみこんでしまういつもの食べ方に戻ってしまうんですよね。少しずつでも、毎日やってみようと思っています。
意志力アップのための練習③「身体運動」

③身体運動 は、それほど説明は必要ないかなと思います。本書の一部を引用すれば十分かと。
実際、身体的な動きは一つひとつが意志の働きなのです。身体に命令が与えられ、注意力と努力と持久力を伴うそのような行為が周到にくり返されていくと、意志が運動を行うこととなり、活性化されるのです。(p.201)
アスリートのようなすごいトレーニングが必要なわけではないと思います。負担なくできる身体運動で充分でしょう。
ただ、意識して体を動かすということが、重要なんでしょうね。
チャレンジのお誘い
「サイコシンセシス」から、意志を鍛えるエクササイズをご紹介しました。
私自身が、これから「これいいな」と思ってやってみようとしているところで、実際「これで意志の強い私になれました!」という成功物語ではないのですけど、ぜひご一緒に、挑戦してみませんか。
いずれ「うまくいっているよ」というご報告の記事を書きたいと思いますし、
あなたのご経験も聞かせていただければ、とてもうれしいです。ぜひ「コメント」からお寄せくださいね。
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