
あなたは、自分のことが好きですか?
私は、以前、自分のことが、好きになれずにいました。
そして、「実は自分のことが好きじゃない」ということに、気づいてさえいませんでした。
表面上は、まあ、そこそこうまくやってたんですよ。
だけど、「自分の長所」「自分の、好感度の高い部分」がすきなんであって、
丸ごとの自分を受け入れてはいなかったんです。
その事実に気づいたのは、
絵を描くことを通じてでした。
そして、
自分を受け入れる、自分を赦すことができたのも、絵を通じてでした。
絵に現れた「本当の心」
私は、明るい、ハッピーな絵を描くことができませんでした。
私は、芸大で、絵画を学ぶ学生でした。
課題を与えられて描く時期を過ぎ、
「さあ、これからは自由に、表現したいものを描くんだよ」ということになったとき、
なぜだか、描くもの描くもの、どれもこれも、なんだか悲しい感じになっちゃうんですよね。
あれ?私って、こんな人?
私はもっと、元気で、活気があるはずじゃなかった?
みんなを幸せな気もちにさせるような絵を描きたいのに、
なんでこうなるの?
絵で自分と向き合う
そして、ついに諦めました。
暗い絵しか生まれてこないのならば、それを描こう。
それを素直に正直に描こう。
そう決心して制作した絵の一つが、この作品です。

これは、自分にとっては、人生でいちばん重要な作品かもしれません。
暗い通路の奥に、ひっそりと隠れ、うずくまる私がいます。
見ないようにしてきた、駄目な私、弱い私。
そんな私に「いいんだよ」と言ってあげたい。
その想いを表した絵です。
ただ、実はこのとき、まだ奥の自分には光が届いていないんですけどね。
強くなって立派になってから、自分を誇るのではなく、
今の私や過去の私を、そのままで受け入れる。
そういう歩みを始めるぞっていう決心。
この絵は私の人生の、「生き直し」の記念碑なんです。
このあと、私の絵は、少しずつ光の方へ歩み寄っていく姿が描かれていくことになります。
そして、絵が変わるとともに、確かに自分の心も変わっていきました。
自分で自分を承認していく、心のあゆみ。
絵が、わたしの心の成長を導いてくれました。
アートセラピーとの出会い

時を経て、私はアートセラピストになりました。
アート表現が心に働きかける力を、実感したから。
アートの力が、悩んでいるひとの助けになることを知っているから。
ぜひあなたも、「アートの力」を経験してみてください。