「ワクワクすること」へ向かっていこう

人生で大切なことって、何だと思いますか?

大切なことはいろいろあるけど、究極的には「これが好き」ってことなんじゃないかな。

そんなことを、白神山地で考えました。

白神山地の旅

76歳の母と二人で、念願の、白神山地を訪れる旅をしてきました。

たったの二泊三日なので、広大で深い白神山地の、ほんの端っこに触れた程度ではありますが、とても充実した楽しい旅行になりました。

 

よかったなあという要因のうち、最も大きかったのは、ガイドさんの存在でした。

そんな奥地に入るわけではないので、ガイドなしで散策しても何も困りはしないのですが、「自然のアレコレを教えてもらいながら歩く方が面白いよね」と思い、贅沢に、プライベートでガイドさんを2日間お願いしたんです。

 

これが大正解!

ほんとにすばらしいガイドさんで、ブナのこと、路傍で見かける様々な植物のこと、生物のこと、さらには山で生活する知恵まで、いろんなことを教えてもらいました。

白神山地の自然

たとえば、こちらは「ミズ」という植物で、水場の周辺に生えています。

茶色いムカゴができていて、このムカゴが、食べられるんです。味は特にないんですけど、シャキシャキとネバネバの食感が、生の長芋みたい。
そして、茎も食べられます。フキみたいに外皮を剥いで茹でるんですって。

 

昼食のとき、ミズの茎とムカゴ、そして天然の舞茸(!)を入れて、味噌汁を作ってくださいました。

 

これは熊の爪痕です。熊の習性や、熊撃ちのエピソードなども聞かせていただきました。

マタギの「山の知恵」

知識が豊富というだけでなく、山でのいろいろな実体験がとても豊かなんですよね。実はガイドさん、マタギなんです。

マタギって、ご存じですか?

漫画「ゴールデン・カムイ」を読んだことがあるなら、「谷垣がマタギだったな」とすぐわかると思うんですけど、
もしかしたら誰でも知っているというものではないのかもしれないから簡単に解説しておくと、

お世話になったガイドさんの所属する「白神マタギ舎」のHPには、

Q2.マタギってなんですか?

A2.主に東北地方などで伝統的な儀礼や方法にのっとってツキノワグマなどの狩猟を生業としてきた人、または職業をいいます。

と、説明されています。

白神マタギ舎HPはこちら

ただ、現代では、純粋にマタギだけで生きていくのは生活が成り立たない現状があって、ガイド業で生計を立てているということでした。

憧れと、ワクワクと

マタギって、先祖代々受け継がれていく伝統文化なのかと思っていましたが、そうでもないらしい。

今回のガイドさんは、大学生のときに白神山地に魅せられ、出会ったマタギの生き方に心酔して弟子入りしたのだそうです。
「就職先はマタギ」って、そんな人生があるんだ!!って思いました。

 

弟子入り以来30年、マタギの知恵と技を受け継ぐべく研鑽を積まれてきたわけですが、お話を聞いていると、とても楽しそうなんです。
「イラクサの繊維で丈夫な紐を作る技は、まだ教わっていないんで、できるようになりたいなあ」とおっしゃる顔は、師匠への憧れで輝いていました。

 

普通に考えたら、ラクなはずがない。
でも、「うわっ、すげえ!こんなことができるんだ!」っていう感動を日々味わっているんでしょうね。ワクワクが止まらない、新鮮な毎日なんだと思います。

 

きっと、「マタギ文化の伝承」とか「自然保護」とか、崇高な大義もお持ちのことでしょう。でも、それ以上に、この人を突き動かしているのは「これが好き!楽しい!」っていうことに違いない。

やっぱり人生は、ワクワクすることに向かって生きるのが、大事なんだなあと、しみじみ感じました。

「ワクワク」を優先させる

大切にしたい私の「ワクワク」は、何だろう。

私は、絵を描くのが好きです。それから、アートで人とつながることが好き。

だけど、毎日の生活の中では「好き」よりも「しなければならない」に注力してしまい、「まあいいか」と、好きなことにかける時間を蔑ろにしてしまいがち・・・・

「余力があったら好きなことをやる」じゃなく、
好きなことに時間を取れるように、他のことを調整する。

そういう方向にシフトしていこうと、改めて心に刻んだ、白神山地の旅でした。

小さな「ワクワク」の波及効果

もちろん、生きていくためには、好きなことばかりしているわけにはいきません。それは事実です。

マタギのガイドさんも、ガイド業は「やりたいことをやって生きていくための手段」でした。

でも、「ワクワク気質」は「ねばならぬ」領域にも、明らかに波及していました。
だからこそ、私にもガイドさんの「ワクワク感」が伝わって、感銘を受けたんだと思います。

 

あなたの「ワクワク」は何ですか?

マタギの世界に身を投じるような、そんな「すごいこと」である必要はないんです。それが職業やら収入やらにつながることである必要もない。

「これが好き」ということ。読書が好き。お菓子作りが好き。音楽を聴くのが好き。友達とゆっくり話すのが好き。なんでもいいんです。

小さなワクワクを大事にすることが、きっと人生全体を変えていくはずだ と、旅から帰って、そんなことを考えているところです。

 

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