映画「70歳のチアリーダー」:「すき!」が私を輝かせる

私たちの日常は、「しなければならないこと」が山のようにあります。

仕事でも家庭でも、「したいこと」は後回しで、「義務」を滞りなく行うことが最優先・・・。

もちろん、家庭や社会の要請に応じていくのは、生活していくために必要なことではあります。だけど、自分自身が楽しむ時間、輝く時間を持つことができているでしょうか?

今回の記事では、自分の「これがすき!」を大切にして生きることについて、映画「70歳のチアリーダー」を通して考えます。

映画「70歳のチアリーダー」

先日見た映画「70歳のチアリーダー」は、自分の「やりたい!」を全力で優先させて生きることの素晴らしさを伝えてくれる、すてきな作品でした。

映画「70歳のチアリーダー」は、フロリダで年間100回以上の公演を行うシニア女性のチアダンスグループ「カレンダー・ガールズ」の姿を捉えたドキュメンタリーです。

「おばあちゃん世代」である彼女たちが、ショッキングピンクのミニスカート、キラキラのアクセサリー、ド派手なメイクで、ダンスを披露するのですが、何より目を引くのは、彼女たちのとびっきりの笑顔です。

好き!に全力で取り組んでいるときには、こんなに輝くんだなあ と感じました。

葛藤の中で「好き」を選び取る

彼女たちには、それぞれのバックボーンがあり、様々な困難があります。決して、余暇を心置きなく楽しめる状況の人ばかりではないのです。

無理解な夫が、妻の気持ちや都合を考えず、自分に合わせて行動することを当然のように求めてくる。
大切な公演に行くことができず煩悶する女性。

出産した娘のために、赤ん坊の世話や家事の手伝いに駆り出される。
もちろん娘や孫のことは大切に思っているし、サポートしたい・・・家族愛と「カレンダー・ガールズ」への思いとの間で葛藤する女性。

持病が悪化して体力が衰え、ダンスをすることが難しくなっていく。
生活していくためには、仕事をする体力は温存しなくてはいけない・・・となると、大好きな「カレンダー・ガールズ」への参加をあきらめなくてはいけない、と失意に沈む女性。

悩みながら、彼女たちがそれぞれの決断をしていく姿は、単純に「こんな、輝くシニアになりたいな♪」と憧れるのとは違う、人生の深みを感じさせてくれました。

生活の中に「好き」を取り入れる

私自身の生活で言えば、もちろん、「好きなわけじゃないけどやらなくちゃいけないこと」に、一日の大半の時間を費やしているのが現状です。

職場では、そこそこ歳をとっているもんだから、チーフ的な役割を申し付けられ、「なんで、私がこの役目⁈」と不服を覚えつつも断れない、そういう仕事が多くなっています。

家庭では、炊事洗濯的な家事は毎日途切れずあるし(かなり手抜きをしているとはいえ)、フル稼働で「あ、もうこんな時間?」と驚きつつ1日を終える・・・そんな毎日です。

100%、自分の願い通りの人生なんて、ありえない。だけど、そんな現実のしがらみの中に、いかに私の「すき!」を組み込んでいくか ということなんだと思います。

「やらされている」「やらなくてはならない」以外の時間を持つ。そんな「自分の時間」を作り出すことが、「本当に、私自身が生きている」と思える、命綱みたいなものなんだろうと思います。

今、細々と、こうやってブログの記事を書いているのも、私にとっては、わずかずつでも自分の足場を作っていこうとしている活動のひとつなんです。

実益のない「楽しみ」を盛り込む

今、ふっと心に浮かんだんですが、

ゲームだとか、アニメーションだとかの中に、ストーリーの流れとは関係ない、作り手の「遊び」が入っていることがありますよね。例えば、実はこの場所に、密かに隠れキャラがいるとか。

そのキャラがいようがいまいが、お話の本筋には全く影響がない。

だけど、作り手は、その隠れキャラを忍ばせるために、結構な労力を注いでいるわけです。もしかしたら、そのために睡眠時間を削りさえしているかもしれない。

わざわざそんな手間暇をかけるのはなぜかと言えば、その作り手自身が、楽しいからです。

何の役にも立たない。だけど楽しい。

そういう「実益にならない楽しさ」が、人生の質を上げるんじゃないかなあという気がします。

実益にならない楽しみが「遊び」です。そして、遊びは、実は「益がない」どころじゃなくて、自分自身を幸せにするために大いに役立つものです。

さらに、「幸せな私でいる」ことは、私の周りの人を幸せにします。私が「カレンダー・ガール」の女性たちを見て、心を動かされたように、です。

自分自身へのサービス

「楽しみを取り入れる」といったって、いきなりチアダンスをするなんて、驚くようなことをする必要はないと思います。

例えば、夕食を、ただお皿に載せるだけでなく、「美しく盛りつける」というのは、どうでしょう。

買ってきたお刺身を、トレイからお皿に移す、それだけでもいい。そのとき、お刺身だけじゃなく、シソの葉も添えるんです。「シソの葉は食べない」という場合でも、やっぱりグリーンがお皿の上に添えられていると綺麗じゃないですか。

綺麗に盛り付けようが,ぐちゃっと載せようが、味や栄養に変わりはないですよね。でも、彩りを考えて盛り付ければ、気分が上がります。それを、家族のためにというよりは、まず「自分を楽しませてあげる」というつもりでやってみる。

そんな小さな「自分のためのサービス」を、生活の中で入れていってはどうでしょうか。

自分のための「お遊びアート」

自分を幸せにするための「遊び」として、私は「アート表現活動」を大いにお勧めしています。

特に、子どもの頃、図工・美術ではいい思い出がないという方には、「評価をされない、お楽しみのためのアート」を、ぜひやってみてほしいです。

苦手な方でもできるアートワークをいろいろご紹介していますので、よかったら試してみてくださいね。

 

おすすめの記事