新年のコラージュ:自分自身の、心の向くところを知る

年の初めに「今年の抱負」を考える方は、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

今年は、アート表現を使って抱負を考えてみませんか。

アートで視覚的に思い浮かべる方法は、心の深い層から「自分が本当に目指したい願い」を引き出してくれますよ。

今回は「コラージュ」という方法をご紹介します。

コラージュとは

コラージュとは、素材の切り抜きを貼る というアート技法です。

心理療法の場においても、気負わず自己をみつめることができる方法として用いられています。

コラージュで抱負を考える

私はここ数年、年明けにコラージュ制作をやっています。これがなかなか面白いんです。

新年の抱負とか、目標を考えるとなったら、たいていは「アタマで考える」ということになりますよね。
きっと、過去の自分の実績を思い起こしたり、職場で与えられているポジションやプロジェクトについて考えたり、やってみたいことを思い浮かべたりして、「こんな目標でいこうかな」という文言を選んでいく という流れでしょうか。

それはそれで、悪くはないけど、アタマで、理屈で考えた抱負って、「すでに知っていること」しか出てこないんですよね。

だけど、アートを介した抱負だと、自分で意図的に考えた以上のものが浮上してくるんです。それが面白い。

「へえー、私って今、こんな感じ?」と、新鮮な驚きを伴って「私はこんなことを目指したいんだ」という願いを見出すことができます。

私のコラージュ(2024年)

この作品が、2024年の年頭コラージュです。

画像がぼやけてて、すみません。

このコラージュは、チラシや雑誌、カレンダー等の写真を切りぬいて使用しているのですが、著作権上、SNSでの公開の可否は微妙なところらしいのです。
映画のチラシについて「画像の無断使用だ!」と言われちゃうことは、たぶんないだろうとは思うんですけど、念のために、わざとボカシ加工をしたうえでの掲載とさせていただいています。

意図を越えてコラージュに現れてくる想い

コラージュが面白いのは、制作しているのは自分なんだけれど、それでも「なぜだか、こうなってしまった」という進み方をすることです。

「なぜかこうなった」というのは、うまくいかなかった・失敗したということではなくて、

「あれ?なぜか、こういう写真ばかり選びたくなるなあ」だとか「これを貼るつもりだったのに、画面に配置してみたら、しっくりこない」だとか、意図とは違うことが心の動きとして起こる ということなんです。

実はこの「あれ?」こそが、心の深い層からのメッセージなんです。

意識にはまだ上ってきていない、自覚できていないもの。それが、目の前にある画像によって刺激され、「見て!」と表に出てくるんです。

コラージュからメッセージを受け取る

このメッセージを受け取るには、まずは「なぜかわからないけど、・・・したくなる」という欲求に従って制作を進めること。

そして完成後には、「自分が作ったんだ」ということはいったん忘れて、初めて目にするかのように、その作品を観察することです。

今回のコラージュでは、強い印象を与えるのは、人物たちのまなざしでした。
何かを問いかけるような目。そして、不安をはらみつつも、どこかへ踏み出そうとする決意をしているような表情。

そして、帆掛け船、飛び立とうとする鳥、砂丘。旅立ちを思わせる写真が多いです。

今いる場所から、たぶん私は、新しい段階に進もうとしているんだろうなと感じました。

迷いや葛藤への答えを見る

今回の作品で「あれ?」と感じた部分は、左上に、水中の泡の写真を使っているところです。
あぶくが上昇している画像を2枚重ねて使い、しかも定型の画用紙からはみ出させて貼っているんですよね。

思い返せば、この水泡の写真は、今回どうしても入れたかったものでした。

「どうしても使いたい!」と、理屈抜きに迫ってくる素材は、必ず自分にとって重要な意味を持っています。だから、「上昇する泡」は、まちがいなく、私にとって大切な心のメッセージであるはず。


きっと、私がこれから踏み入れていく新しいフィールドでは、すぐに成果が形になるわけじゃないのだろう、という気がします。水泡のように・・・。

でも、想いは、あとからあとから湧き上がってくる。その、おのずと浮上してくるものを大事にして進んでいくことが大事なのかな。そんなことを思いました。

実はつい先日、自分にとっては大チャンスだと思えるお話をいただいたのに、なぜか「来たーっ!」と、飛びつく気持ちになれなかった・・・という出来事があったんです。

そんな気持ちのときに、このコラージュを改めて見て・・・あぶくの写真は、とても意味があるものとして私に迫ってきました。

すぐに形になる成果を出す道へ進むのではなく、ぷくぷくと沸き上がる想いを大切にして、今年をスタートさせたいな・・・と、コラージュによって気持ちを定めることができました。

コラージュで、本当の気持ちに気づく

念のために言うと、コラージュ制作は、運勢占いではありません。「水泡にはこんな意味」「帆掛け船にはこんな意味」と、決まった解釈があるわけでもありません。

ただ、作りながら目の前の素材と対話をし、出来上がってからまた問いかけ、味わう というプロセスを通じて「私って、実はこんなことを感じているんだね」ということに気づいていくんです。

コラージュに限らず、どんなアート制作でも、このような「自己との対話」はできるのですが、コラージュは、写真がイメージを触発してくれるので、特にに取り組みやすい。

ぜひ、コラージュで、「自分の本当の想い、願い」を汲み取ってみてください。

コラージュに関する記事はいくつか書いています。よかったら合わせてどうぞ。

 

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