あえて「型にはまる」大切さ

「自分らしく生きる」っていうことを、プレッシャーに感じることって、ありませんか?

個性豊かに、型にはまらず自由に振る舞う。それは素敵なことだと思いますが、

「自分らしく」って、どんなこと?「私の個性」って、何なのでしょう?周りにいる「自分らしさを発揮している人」を見ると、自分の凡庸さや欠点が、痛く、苦々しく心に迫って来る・・・なんてこと、ありませんか?

そんなあなたに、「あえて型にはまる」ことをお勧めするのが、今回の記事のテーマです。

「型」の文化の堅苦しさ

日本の学校教育の中で、当たり前のように取り入れられている「整列」の文化。「気を付け!」「前に倣え!」「休め!」などの号令に合わせて、決められた動作を行う。あなたは、その習慣に、反発を感じたことはありませんか?

私は、大嫌いでした。列が曲がっていたからなんだっていうんだろう、と思ってました。(派手に反抗して規律を乱す という行動に出たことは、ないんですけどね)

その思いは、特に、大人になって、学校教員という職を得たあと、ますます強くなりました。

特に、卒業式などの式典の、決まりごとの多さ。「校長先生が段を一歩降りたタイミングで着席」なんて、そんなの、どうでもいいよな~て、思っていました。

「型」が自信を育む

でも、特別支援学校に勤めるようになってから、その考えが変わりました。「型」に合わせて動くことで、子どもたちが落ち着き、自信をつける様を、目の当たりにしたからです。

最近、担任した生徒たち(知的障害部門高等部)が卒業していったのですが、

彼らは、証書を受けるときは、①左手を出す ②右手を出す ③両手で証書を持って ④一礼して、⑤回れ右 という「型」の動きの練習に、びっくりするほど、熱心に取り組みました。

「上手にできた!」という実感が、はっきり持てるからなんだろうと思います。

堅苦しいと感じるかもしれませんが、その型に自分をあわせることで心が安定し、自信を持てることもあるのです。

「型」が心を安定させる

私たちは、自分にとって美しいと思える型を見つけ、それを模倣することで新たな自信を見つけることができるのではないでしょうか。

「自由に」「個性的に」「自分らしく」・・・それは、しばしば、怖いものとして感じられます。

まるで、いきなりステージに立たされて「素晴らしいパフォーマンスを見せなさい」といわれているような感じ。この状況で即興的に演じることができる人は、そうそういないですよね。

伝統文化で「型」に触れる

自信が持てない時には、ぜひ「美しい型」に触れてみてください。きっとあなたの心にも、新たな自信と安定が訪れるはずです。

例えば、着物の着付けやお茶の点て方、あるいは日本舞踊の動きなど、日本の伝統文化は「型」を大切にしてきました。このような伝統に触れることが、自分に合った美しい型を見つけるきっかけになるかもしれません。

型にはまることが「無機質で堅苦しい」と感じるかもしれませんが、実はその中にも心地よさがあるのです。「型」に自分を合わせることで、心が落ち着き、自信が湧いてくることでしょう。

自分らしさを大切にしつつも、時には「型」にも柔軟に対応してみることで、新たな魅力が発見できるかもしれません。

「型」から始まるアートで、心を安定させる

私は、アートを使って心理支援を行う「アートセラピー」のワークを提供するセラピストでもあります。アートセラピーのセッションにおいても、「自由の怖さ」に足がすくむことがないように、「型」を用意することがあります。

例えば、こんな感じです。

「型」を用いることで、安定した気持ちで過ごせる。でもその「型」は、決して、個性を殺すものではありません。「型」は、自分らしさを拓くきっかけになるものでもあるのです。

アートを使って心を安定させ、自信をつける方法に興味があれば、ぜひ「お問い合わせ」から声をかけてくださいね。

 

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