





忙しく、仕事に家事にと常に頑張っているあなたへ。
あなたは休日をどう過ごしますか?
朝寝坊して、ダラーっとテレビを見て、適当に何か食べて、寝る。そんな休日でしょうか。
それとも、普段できないあれをやろう、これをやろうと計画を立ててこなしていく、そんな休日でしょうか。
私は2番目のタイプ。普段忙しいから、休日こそ「あれをやりたい、これをやりたい」となるタイプです。
そして、現実には、やろうと思っていたことの半分もできず、「あーあ、せっかくの休日が」って、がっかりすることが多いのです。
あなたはそうではありませんか?
がっかりな休日を過ごすことが多ければ、自分にとって大きなマイナスですよね。リフレッシュするべき日が、自己肯定感を下げる原因になってしまっては、残念すぎます。
今回は、忙しいあなたが休日を「がっかり」で終わらせないための方法を、一緒に考えてみましょう。
常に成果を求めてしまう心

「充実した休日だった!!」っていう成果を出したいって、思っちゃうんですよね・・・。
よく考えたら、スケジュールを立てて、ノルマを達成していくような1日って、ほぼ仕事モードですよね。
休日っていうのは、「休む日」のはず。なのに、なんでこんなに、頑張ろうとしてしまうんだろうか・・・。誰かにそのノルマを課されているわけじゃない。自分がやりたいことではあるんだけど。
そして、やりたいことがいっぱいあるっていうのは、悪いことじゃないと思うけど。
でも、休日にまで、達成目標を立てて、成果を上げる必要なんか、本当はないんですよね。
ここには、常に成果を求められ、高評価を得ることを至上命令としてきた、人生の価値観が潜んでいます。
成果主義の効果と弊害

成果を出し、評価を得ることは、うれしい。満足感があります。
仕事というのは、成果を出してナンボの世界です。
求められる成果が何かというのは、その仕事によって違うでしょうけど。
そして、私たちは、幼少期からずっと、結果を出すことを求められてきました。
勉強で言えば、テストでいい点を取るとか、試験に合格するとかですね。
家庭でも、何かを上手にできるようになることを、ずっと頑張ってきました。トイレでタイミングよくおしっこをすることができるようになる、という所から始まって、こぼさずにご飯を食べるとか、服を着るとかの日常スキルはもちろん、炊事洗濯などの家事技能まで、
何から何まで、成果を出すことが大事だったんです。
そして、「できた!」という喜び、「できたね、上手だね」という誉め言葉が、自信となり、自己肯定感へとつながっていきました。
それはもちろん、ほんとに大事なこと、必要なこと。
でも、「できるようになること」ばかりに注目することは、自分を追い詰めてしまう側面を持っています。
成果を出せないことにも、値打ちがある

実は、成果を上げられないことも、人生の中では大切な意味があります。
人間は万能じゃないのだから、必ず得手不得手がありますよね。「できる自分」ばかりを追い求めることは、
「できない自分」を許せないという考えにつながります。
でも、「できない自分」っていう部分は、本当はすごく大事なんですよね。
だって、考えてみてください。完全無欠で、何でもできる人がいたとしたら、きっとその人は、他の人に対してものすごく厳しくなるんじゃないでしょうか。自分にとっては、できてあたりまえ。だから、できない人に対して「なんでできないの?」と感じ、責める思いが強くなってしまうでしょう。
「できない自分」を知っていることは、他の人に対して優しくなれるということです。「おたがいさま」の気持ちが生まれるということですね。
失敗することがあり、達成できないことがあるからこそ、私たちは優しくなれるんだと思います。
成果を上げられないことの成果、とでもいいましょうか・・・。
停滞や潜伏の時期は、大切な時間

停滞し、立ち止まり、潜伏する時間。
成果を上げられない、「非生産的」な日々が、実はその後の人生で大きな意味を持っていた・・・ということは、実は多いのではないでしょうか。
たとえば、心理学者のユングは、師であるフロイトとの関係が悪くなって決別したあと、公の場から退き、しばらく孤独の中で過ごしています。でも、成果から離れたその日々の中で自己との対話を進めていき、やがてユング独自の心理学理論を打ち立てることになります。
また、「死ぬ瞬間」を著した医師キュープラー・ロスは、終末期医療の場で多くの死にゆく人との対話を積み上げてきた人でしたが、自分自身の半身不随という事態に大きく揺らぎ、自暴自棄のような日々を過ごしたようです。けれど、その苦悩の年月の末に「自分には、自分や人を愛するというレッスンが与えられたんだ」という認識に至りました。
成果とは無縁のような日々が、振り返ってみれば、その人の大事な核になっていた。そういう面があるんですね。
休日の目標設定を「休む」にする

だから、休日にまで成果を求めようとするのは、やめましょう。
成果のない日を、自分に許可してあげましょう。
とはいっても、この成果主義が、もう骨の髄までしみついてしまっているんですよね、悲しいことに。
だからこの際、達成目標の立て方を変えることを提案します。
つまり、「休む」を、休日のノルマにするんです。

具体的には、例えば、「朝寝坊の時間を、何時までは布団の中にいる」と決めます。そして、その時間までは起きないようにします。
それから、「仕事関係の本は読まない、仕事関係のネット検索はしない」というのも、重要ですね。仕事に熱意を持っている人であれば、これ、けっこう難題なはずです。
ちなみに、目標は「しないこと」ではなく「すること」として考える方がいいので、この場合は、代わりに何をするかを決めます。たとえば「プライムビデオで、古いドラマを見る」なんて、いかがでしょう。
家族にも、ぜひ協力してもらいましょう。
「今度の休日は家事しない!」と宣言して、一切合切、他の家族メンバーに丸投げする日なんて最高ですよね。(毎回は無理でしょうけど)
「休む」を実行しましょう

たまにでいいんです。ダラーっと過ごす日を、実現させましょう。
これは、実は私が自分に言っていることなんですけどね・・・。
「できない自分」を許すことで優しくなれるし、
非生産的で成果のない日を持つことによって、自分の核を養うことができる。
そう自分に言い聞かせて、ぜひ「本当に休む日」を持ちましょう。
それでは、素敵な休日をすごしましょうね!
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