心が乱れて、コントロールが難しいとき・・・

心がザワザワするとき。
感情が噴き上げてきて、コントロールが難しいとき。
だれにでも、そんなときがあると思います。
そんなとき、どうやって、心を静めますか?
実は、鉛筆さえあれば、簡単にこころを落ち着かせることができる方法 があるんですよ。
それが「フォルメン線描」です。
フォルメン線描、その簡単な方法とは

こちらの本には「心の防災」っていう言葉で、その効果が説明されています。
やり方は、シンプルそのもの。
8の字を、グルグルぐるぐる、描き続けるだけ!

たった、これだけのことなんですが、
不思議に心が落ち着いて、おだやかになっていくんです。
特に何回描くとか、何分やるとか、決まっているわけじゃなくて、
要は、気が済むまでやればいいのです。
私は、だいたい5分くらい、グルグルします。
単調なワークですが、意外にも飽きがきません。
むしろ、長々とやっていくうちに、だんだん楽しくなってくる感じです。
ある程度大きい紙の方が効果的らしくて、A3サイズの紙 を使用する方法が紹介されていました。
後で述べますが、描くときに生じる眼球運動が、この療法の肝なんです。
画材は、「クーピー」がおすすめ。
小学校でおなじみの、あの、芯だけの色鉛筆です。
ぐるぐる、ぐるぐる続けていると、どんどん芯がちびてくるのですが、
クーピーであれば、途中で削らなくても描き続けることができます。

心的外傷治療のための「フォルメン線描」
著者は、子ども対象の精神科クリニック院長で、
子どもたちのPTSD(心的外傷後ストレス障害)治療の場で、この「フォルメン線描」を取り入れているとのこと。
虐待を受けた子どもの事例、
東日本大震災の被災経験がトラウマになった子どもの事例、
強迫神経症の事例 などが紹介されていました。
そもそもは、トラウマ治療で強力な効果が認められている「EMDR」を、行いやすいように工夫したものだそうです。
EMDRとは何かというと、
ざっくり説明すると、治療者の指示で視線を動かし、眼球運動を行うものです。
視線を大きく動かすことが、脳内に焼き付いたトラウマ体験の記憶を処理することにつながる・・・と考えられているようです。
なんじゃそりゃ、って感じですが、摩訶不思議な眼球運動:EMDRの効果は、国際的に臨床の場で認められているんです。
(EMDRは、正式なトレーニングを受けた専門家だけが行うことができる厳格なもので、私の知識は、書籍を読んだだけの浅いものです、すみません)
また、シュタイナー教育(ドイツ発祥の、全人的教育の学校)では、
「フォルメン線描」は、子どもの成長に欠かせないものとして、重要な学習科目になっています。
シュタイナー学校のフォルメン線描では、
多様な「この時期の子どもには、この形を描くのがよい」というメソッドがあるようです。

ただ8の字を描くだけなので、ぜひやってみてください。お勧めです。
クーピーじゃなくて、普通の鉛筆でも十分効果があり、地面に棒で描くのでもOKだから
わざわざ画材を買いに行かなくても大丈夫。
やってみれば、きっと∞(無限大)の効果に驚くと思いますよ。
参考文献「トラウマからの解放 フォルメン線描とイメージ呼吸」田上洋子(2020年)現代書館