
欠点や、過去の失敗など、自分の「残念な点」ばかりに目が向いてしまうことって、ありませんか?
私は、ありますよ。ちょいちょい、残念な自分にガックリ来て、虚ろな目になってしまうことがあります。
でも、そんなときには、私にとっては、絵を描いたり、モノを作ったりすること(アート)が助けになってくれました。
というと、「私は下手だから、そんなことをしたら、余計に落ち込むだけだ」なんて声が聞こえてきそうです。でも、そうではないんです。上手とか下手とかいう目先のことではなく、アートは、「大丈夫だよ!」な私の姿を、自然に映し出してくれるものなんです。
今回は、自分を慈しむ眼差しを生んでくれるアートをご紹介します。
ひきこもりの方を支援するアート
先日、アートセラピーのグループ・プログラムを実施する機会がありました。
開催は「神戸オレンジの会」。
神戸オレンジの会は、ひきこもりのご本人と保護者を支援するNPO団体です。
今回のアートは「思い出タペストリー」。思い出を布地に託して、ひとつひとつ振り返っていくプログラムで、年末や何かの節目の時期には特にマッチするアートです。
「思い出タペストリー」については、こちらの記事でも書いていますので、よかったらご覧ください。
オレンジの会では4回目となる「アートセラピーの会」、今回は9名が参加されました。予想より大勢のご参加で、ちょっとバタバタごちゃごちゃしてしまったのですが、楽しんでいただけたかなと思っています。
作品を紹介することを皆さん了承してくださったので、作品を掲載させていただきますね。

作品ではなく、「自分」をみつめる

印象的だったのは、開会の際のコメントと、制作後のコメントでは、自分へのまなざしが変化していたことでした。
ある方は、開会時には「自分のセンスのなさが恥ずかしい」と、しきりにおっしゃっていました。
それが、「タペストリー」制作のあとでは、「過去の自分」と、「こうありたいと願う未来の自分」についてお話されました。
つまり、アート表現活動の前には、「センスがない」と、目先の出来・不出来にばかり目が向いていたのです。
でも、アート表現後には、そんな手先の技術や優劣判断を離れて自分を見ることができるようになっていました。
視野が広がった と言ってもいいんじゃないでしょうか。
この方がみつめていたのは、作品それ自体ではなくて、「自分自身」だったのだと思います。
これが「アートセラピー」の効能なんですよね。
作品をつくるんだけど、その作品を通じて見えてくる「自分の心」に目を向けていくことができるんです。
アートを通じて見えてくる「自分の姿」

他の方のコメントにも、自分を肯定的に見るまなざしが生まれていたことが伺える言葉やアート表現がありました。
(作品写真掲載の許可はいただいたんですけど、コメントを載せることについては可否をお尋ねしてなかったので、今回ご紹介できなくて残念です)
アートって、本当に不思議です。
なんとなく選んだ色や形を通じて「あなたって、こう思ってるよね!」「あなたって、こんな人だよね!」って、語りかけてくれるんです。
アートセラピーでは、その「アートからのメッセージ」を感じ取り、大切に受け取っていきます。
アートからのメッセージを受け取る

私は、ご参加の方との接点は「アートセラピーの会」の席上だけなので、それぞれの方がどんな人生を歩んでこられたのかを詳細にお聞きしたわけじゃありません。でも、おそらく、さまざまな苦しい経験を経ての今なのだろうと思います。
だけど、出来上がったタペストリーは、お一人お一人の人生を素敵な彩りで見せてくれていました。
ぜひ、タペストリーをご自宅に飾って、眺めていただきたいです。きっと、折々に「あなたって、なかなかいい人だよね」と、慈しみのメッセージを伝えてくれると思います。
ただ、「アートは、自分自身の心を映し出してくれる」といっても、アートからのメッセージを受け取っていくにはコツがいります。
アートワークセラピストである私と一緒に、アート表現活動をし、語り合ってみませんか?
関心を持ってくださったら、「お問い合わせ」ページからご連絡くださいね。
