
箱庭療法ってご存知ですか?
砂を入れた木箱の中に、ミニチュア玩具を置いて情景を表し、その表現によって心を癒していく心理療法です。
箱庭療法では「セラピーの場で何も話さなくても、ミニチュアを置くだけで勝手に治る」とも言われ、非言語的・前意識的なパワーがあるようです。
数日前、久しぶりに箱庭をつくって、自分自身について新しい発見があったので、今回の記事ではその体験をお伝えしていきます。
心の情景が姿を現す「箱庭」
数日前、久しぶりに、箱庭をつくったんです。
いやー、箱庭、おもしろいわ・・・。砂を触り、ミニチュアを置いていく、それを眺めると、自分の心の在りようが「おお・・・」と見えてくる不思議。
私は月1回ペースで、心理士さんにカウンセリングを受けています。自分の心のメンテナンスって感じです。もう、5年ほどになります。
で、カウンセリングの際、ときどき箱庭をやらせてもらってるんです。
そもそも、ここは箱庭ができるってことをHPで知って、それが決め手になってこのカウンセリングルームをチョイスしました。
箱庭って、ミニチュアをいっぱい揃えないといけないから、自分のうちで個人で経験するってことはまず無理。
でも、たとえミニチュアを揃えることができたとしても、やっぱり、自分一人でやるのでは、その体験は深いものにはなりにくいだろうと思います。
そばに「見守り手」の心理士さんがいること、そして作り終えたあとに話し合うことが、決定的に重要なんですよね。
以前の「箱庭」に関する記事は、こちらです。
箱庭と、そのストーリー
さて、今回の箱庭は、こんな感じです。

砂を触って、水辺と陸地を成形してから、
木製の猫さんが気になって、一番にこれを置きました。
そして、おちゃめな3人衆。これは私のお気に入りアイテムで、最近のレギュラーメンバーです。
猫さんに対面して、猫さんが出すクイズに正解すると、奥のスペースに進めるようなイメージです。

奥には植物の茂みに隠れて,タンスがあります。
タンスと言えば、有名なファンタジー文学「ナルニア国物語」の重要アイテム。タンスの中に入って、外套をかき分けて進んでいくと、その先は「ナルニア国」だった・・・というところから物語が始まるんですよね。
だからこのタンスは、次のステージに進むための入り口なんです。
と、こんなストーリーを想像しながら作り上げた箱庭です。
箱庭にいつも○○がある・・・
作り上げてから、カウンセラーさんといろいろ、気づいたことやら連想したことなどを話し合いました。
その中で一番、「あっ」と思ったのは、「関門」の存在でした。
「なださんの箱庭には、いつも関門というか、関所みたいなものがありますねえ」と心理士さんに言われたんです。
「確かにそうだ」と思いました。
私の箱庭って、毎回、「〇〇を見つけると次に行ける」とか「〇〇に出会うと、次は」っていうストーリー展開なんですよね、そういえば。
箱庭から見えてきた自分の心

箱庭に、いつも「関門」がある。そのことから、私は自分について、新しいことをひとつ知りました。
きっと私って、何かを攻略しながら進んでいきたい人間なんだなー。
今の生活に大きな不満があるわけじゃない。でも、ずーっとずーっと今と同じ生活が変わりなく続いていく人生をイメージすることは、まったくできない。
常に何かを更新したい。私はそう思ってる。そんな人間なんだなということが、すごく得心できました。

嬉しいのは、この箱庭に現われた「関門」が、楽しそうな姿だったことです。
たぶん、「関門」である猫さんが出すクイズには、一発で答えられなくても大丈夫で、不正解だったら死んでしまうというような恐ろしいものではない気がします。
そして、周りのおちゃめな三人衆が「惜しい!」「いやその答えは、遠くなったな!」なんて、大騒ぎしながら、ヒントを出してくれたりして、最後には正解が出せるようにしてくれそう。

私の実生活と関連してこの箱庭を考えるなら、
今年はクリアしなくちゃいけない課題が満載なんです。
大学院で学ぶ2年目に入って、今年は修士論文を書かなくちゃいけませんし、カナダ・アートセラピスト協会認定アートセラピストの資格を取るための実習もスタートしていて、結構忙しくなりそうです。
でも、ワクワクしてる私がいる。
すんなり行くはずはない。だけど、きっと私は、楽しみながら超えて行けると思う。そんなふうに思えました。
細かく見て行けば、箱庭からのメッセージはもっといろいろあるだろうけど…(例えばうしろのタンスが大きく傾いていることなんか、意味深げですよね…)今回の記事ではこのくらいで止めておきます。
箱庭&アートのすすめ

今回は、私の箱庭を紹介し、箱庭から自分の状況が見えてきたことをお話しました。いかがだったでしょうか。
ご覧になって、「こんな感じがするなあ」などと気が付いたことなどがありましたら、聞かせていただければ嬉しいです。
そして、チャンスがあれば、箱庭制作、ぜひやってみてください。
できればしばらくの期間、続けてみると、興味深いことが見えてくると思います。私の箱庭のように「毎回○○だよね」っていう、共通の傾向がわかったり、次第に変化してきたところに気づけたり・・・自分自身を知ってうまくつきあっていく助けになるはずです。
箱庭はなかなか機会がない・・・という場合には「コラージュ」がお勧めです。もともと「コラージュ療法」は、「箱庭グッズが用意できない場合に箱庭的なことをする方法」として開発されたという経緯があります。
「コラージュ」については、次の記事を、よかったらご覧ください。

