自己嫌悪を感じたとき:その対処法

自己嫌悪。自分がいやだ。そんな気持ちになったことがありますか?

ありますよね。まったくその経験がないという人は、おそらくいないでしょう。

いやな自分とどう付き合うか。それは本当に難しい。

いやな人というのが他人なら、その人と離れていればいい。接点を持たないようにすればいい。でも、自分とは、離れることができないのです

 

実は先日、ある人ににこんなことを聞かれたんです。

「自分のことがすごくいやになったとき、どうしてますか?」って。

聞かれたそのとき、すぐに答えることがでいきなくて、それからしばらく考えていました。今回の記事は、「こう言ってあげればよかったな」という、私なりの回答です。

自己嫌悪を感じたときの対処法、参考になればうれしいです。

自己嫌悪とは

はじめに、「自己嫌悪とは何か」ということについて、少し考えてみましょう。

中間玲子先生の「自己形成の心理学」(風間書房2007年)によると、

自己嫌悪とは、自分自身への「好き・嫌い」という素朴な評価的感情です。

自己嫌悪は、劣等感とは違うもので、
劣等感というと他の人との比較によって、「あの人に比べて自分は劣っている」と感じるのですが、自己嫌悪は比較によって生じるものではないのです。
といっても、劣等感が引き金になって自己嫌悪感が出てくるということはあるので、劣等感と自己嫌悪感はとてもよく似たものだとは思います。

そして、自己嫌悪には大きく分けて三種類あって、

自分への怒りのようなエネルギー
自分の存在そのものが、恥とか悔恨とかの苦しい感情を伴って認識され、いたたまれない気持ちになる。

無力感や意気阻喪感
自分の姿(外面でも内面でも)を眺めたときに、自分は駄目だ、何をしても無駄なんだという思いに囚われて落ち込んでいる

③自己滅亡感
自分などいないほうがいい、という気持ち。これはとても危険で、自殺の要因ともなってしまいます。

自己嫌悪への対処法3つ

さて、本題の、「自己嫌悪を感じたとき、どうするのか」という話に入っていきます。

私は、主に次の3つの対処をしてきたように思います。

①とりあえず今、いやな気分をなだめる方法

②いやな自分と折り合いをつける方法

③自分で自分を好きになれなくてもいいと割り切る方法

順に、お話していきますね。

① ①とりあえず今、いやな気分をなだめる方法

本の表紙

ここでは2種類の対処法についてお話しします。

A:アートを使う方法

これは、「トラウマからの解放 フォルメン線描とイメージ呼吸」という本で、田上洋子さんが紹介されていた方法で、

ひたすらグルグル、∞の形を描くというもの。けっこう落ち着きますよ。

詳しくは次の記事をご覧ください。

B:自分の身体にタッピング

「バタフライ・ハグ」をすることもあるし、自分の鎖骨付近とか掌とかをトントンとタッピングすることもあります。

「バタフライ・ハグ」というのは、自分で自分の身体を抱くような恰好をして、自分の背中をトントンする方法。セルフ・ケアの方法として広く用いられているようです。

でも、人前ではこの動作は奇妙に見えるかもしれないので、そういうときは、鎖骨付近をやさしくトントンしながら「大丈夫。大丈夫」とつぶやく(もしくは心の中で言う)だけでも、ずいぶん気分はマシになります。

バタフライハグについては、こちらの記事にも書いています。劣等感に関する記事ですが、よかったらどうぞ。

 

②いやな自分と折り合いをつける方法

ここでも二つのパートがあります。

A:「いろいろな自分がいる」と考える

まず考え方として、大事なのは、「いろいろな自分がいるんだ」という認識を持つことじゃないかなあと思います。

自己嫌悪を感じているときには、「いやな自分」の他に、「いやだなあと感じながら『いやな自分』を見ている自分」がいるわけですね。

いやな自分という単独の存在ではないんです。そう考えるだけで、私はずいぶん気が楽になるのですが、どうでしょうか?

 

いやな自分っていうのは、例えて言えば、いろいろなクラスメイトが集まって過ごす教室にいる、仲間となじめず孤立している子みたいなものかもしれません。

その子を見るといやな気持ちになるので、今までは無視してきたかもしれません。あるいは、けなしたり、責めたりということをやってきたかもしれません。

でも、その子はいなくならないし、私が望むような姿に変わることもない。

無視するのではなく、責めるのではなく、変えようとすることもせず、ただ、「こんな自分がいるんだな」ということを、受け入れることが必要です。

「いろいろな自分」については、こちらの記事に書いています。

 

B:「いやな自分」をそのまま見る

仲良くなろうとする必要はなくて、ただ、「あなたもこのクラスの一員なんだよね」と、目を向けます。ちょっと当たり障りなく声をかけてみるくらいのことを、少しやってみるくらいの気持ちでいいんじゃないかなと思います。

私は、絵を描くことで、そんな「いやな、受け入れがたい自分」の存在に気づきました。
そして、絵を描くことで、いやな自分と折り合いをつけるということをやった経験があります。

その経緯は、こちらの記事をよかったらお読みください。

③「自分を好きになれなくてもいい」と割り切る方法

私にとって、いちばんの切り札は、これでした。

私はクリスチャンなので、「自分は神さまに愛され、守られている存在なんだ」と信じています。だから、たとえ、自分で自分のことを好きになれなくても、こんな私を神さまは愛してくださっているんだ ということを、繰り返し思い起こすようにしています。

繰り返し、繰り返し、自分に言うんです。「それでも私は、愛されているんだ」って。
自己暗示みたいなものかもしれませんが、私には、一番効力の高い対処法です。

まとめ

いかがでしたか。自己嫌悪を感じるのは、たぶん誰でもあるし、どんなにいやな自分であっても一生つきあっていかなくちゃいけません。

でも、そんな「いやな自分」を変えようとするのではなく、「それでもいいや」といい意味であきらめて、折り合いをつけていきていく、それでいいんじゃないかなと思っています。

この記事が、あなたのお役に少しでも立てたならうれしいです。

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