
「待つ」という時間は、しばしば辛いものです。
早く成果を上げたい、事態を変えたい・・・そんな願いを抱えて待つ時間は、苦行のように感じられるもの。
今回の記事は、そんな「待つ」という時間について、「梅干し作り」とからめて考えます。きっと、待つ時間を違う意識で過ごす助けになると思います。
梅干し作りについて

私は毎年、梅干しを作ります。毎年、5キロくらいずつ作っています。
なぜわざわざ自分で作るかといえば、まずは「自分ちの梅干しが一番おいしい!」と思っているからですけど、実はそれ以外にも、理由があるんです。
それは、梅干し作りをするたびに、この作業が私に大事なことを思い出させてくれるから。
梅干し作りって、膨大な手間暇や難しいテクニックは何にもいらないんです。
②へそ(枝につながっていたところ)を取り除いて、(つまようじの先でチョイチョイとやるだけ)
③塩をまぶして、塩と共に容器に入れて、重しをする
ここまでが漬け込み作業。1時間かそこらでできます。
そのまま待っていると、2日目くらいには、梅からジワジワと汁が出てきます。これが「梅酢」。
梅酢に浸かった状態で、晴天の日を待ち、
⑤天日干しをする。(3日間)
干している期間中、梅を裏返してやるとか、少しは様子を見てやらないといけないですけど、それだけです。
(ちなみに、私は赤ジソは仕込まないので、真っ赤な梅干しではありません)
待つことの豊かさ

さて、この梅仕事が私に思い出させてくれること。それは、「待つということの豊かさ」です。
梅干し作りは、仕込みをしたら、あとは待つのみです。
漬け込んだら、梅酢が上がってくるのを待ち、それから晴天の日を待つ。
天日干しを始めたら、いい具合に干し上がるのを待つ。
待つ時間のうちに、梅たちが勝手においしくなっていってくれるんです。
待つ時間はつらいけど

生活の中で、待つという時間は、しばしば辛いものになりがちです。
物事が思い通りに進まないという焦り。
いつになったら事態が打開されるのだろうかという不安。
もっと他の方法があるのではないかという迷い。
外部から「どうなってるの」とか「なんとかしろ」と圧力が加わる場合もありますよね。
でも、忙しく動き、あれこれ手を加えるのがいいとは限らないのです。
梅干し作りで、たとえば、梅酢が早く上がるようにと、梅をつつきまわしたら、梅はボロボロに崩れてしまいます。
晴れの日を待たず、「雨でもいいから干してしまえ」なんてことをしたら、おいしい干し上がりにはなりません。
ドライヤーの熱風をガンガン当てるとかすれば、3日もかからず干し上がるのかもしれないけど、なんだかそれじゃあ「ただ乾燥しただけ」って感じで、きっとおいしさは劣るにちがいないと思うんです。(思い込みでしょうか?)
待つ時間は、熟成期間

仕込んだら、待つ。手をかけすぎず、せっつかず、待つ。
自分のこともそうだし、
例えば子育てもそうだろうと思います。親が手を出し過ぎて、その子ども本来の良さがゆがめられてしまう・・・という事例は、世の中に多発しているんじゃないでしょうか。
待つ時間は、熟成の時間です。
待つことを楽しもう
梅干しから学ぶ人生訓、いかがでしたか。
記事を書きながら、私は口の中にいっぱい唾が湧いてしまいました。
今年の梅干し、いい感じに仕上がったのですが、昨年の梅干しがまだ少し残っているので、食べるのはもう少し待つつもりです。「干し上がってすぐ」もおいしいけど、しばらく寝かせたものは、味がちょっとまろやかになって、これもまたいいんですよー。
待つ時間を楽しみながら、生活していきたいですね。
こちらの写真は、昨年の梅干し。塩の結晶が浮き出てきていい感じです。

「待つ」いろいろ
ちなみに、「待つ」というキーワードで写真を探したら、けっこう「待つことを楽しむ」系のものの方が多かったんですよ。
例えば、こんな感じ。

(これらの写真は、無料で写真をダウンロードできるサイト「写真AC」からいただきました。いつもお世話になってます♪)
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