
今の自分に満足していない、変わりたい。でも踏み出せない・・・
そんな「どうしようもなさ」を感じたときに、おすすめの本をご紹介します。
瀬尾まいこさんの小説「君が夏を走らせる」です。
なるべくネタバレにはならないように、ブックレビューしてみますね。
「君が夏を走らせる」あらすじ

主人公の太田くんは16歳、金髪のヤンキー高校生です。
実は走ることが好きで、高校では思い切って陸上部に入ってみたけど、そこは期待していたような場ではなく、結局ダラダラと、おもしろくない毎日を過ごしている・・・という状況で、
ひょんなことから1歳10か月の女の子の子守りバイトを頼まれ、断り切れずに引き受けることになりました。
夏休みの約1か月間、太田くんは毎日、女の子(鈴香ちゃん)の家に行って、面倒を見ることになります。
大泣きでまったくコミュニーションがとれない出会いから、少しずつ打ち解け、心が通い合っていく様子が、とても暖かく描かれていきます。
日常の小さな出来事が、心に響く

私は、この本を読む前、続けてミステリー小説を読んでいたもので、そのうち誘拐とか事故とか大怪我とか、なにか大変なことが起こるのではと思いながら読んでいたんですけど、
そういう「大事件」は、何も起こりません(笑)。
でも、鈴香ちゃんがナチュラルに怒ったり泣いたり笑ったりして、
公園で出会ったママたちと子ども談義をしたり、会話したことのなかった同級生とちょっと言葉を交わしたりして、
そんな日常のちょっとした出来事が優しく積み重なっていくうちに、だるい高校生だった太田くんが大きく変わっていくことになるんです。
自分を変えるのに「大事件」は必要ない

自分を変えるって、簡単なことではなくて、どうしていいのかわからなかったり、わかっていはいても踏み出せなかったりしますよね。
自分を変えるには、何かすごく劇的な、決定的な何かが必要な気がしたりするけど、
大切なのは、ちょっと声をかけることだったり、しぶしぶでもいいから、ちょっと関わってみること。
日々の小さなことがきっかけとなって、人は変わっていけるんだな。
そんなことを、この小説から感じました。
あたたかい気持ちになれる本
ここまで「自分を変える」ていう視点から本の紹介をしてきましたけど、
「君が夏を走らせる」は、鈴香ちゃんの可愛さが、もうたまらないです。
なので、単純に、小さい子の可愛らしさに触れてほっこりすることができる本でもあります。
単純に「可愛い♡」を楽しむこともできるし、青春時代を振り返って胸痛い思いをすることもできるし、
現在進行形で変わりたい自分を励ますこともできるこの本、
おすすめです。ぜひ読んでみてくださいね。
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