妊娠・出産の悩み:助けてくれる人は、必ずいる

妊娠・出産を「おめでた」なんて言います。本当はそうであるはずなんだけど・・・

 

悲しいけれど、現実には、それを喜べない状況の女性もいます。
思いがけない妊娠で動揺し悩んでいる人、とても産み育てることなんかできないと絶望している人、産んだ子を育てることができない人が、実は大勢いるんですよね・・・。

 

「小さないのちのドア」って、ご存知ですか?
思いがけない妊娠や、育児困難などで悩んでいる女性のための相談支援施設です。

 

今日は、この「小さないのちのドア」の働きをご紹介します。
そして、苦しい状況の中にある方に「助けてくれる人は必ずいるよ」ということを、お伝えしたいと思います。

赤ちゃんと女性のために

「小さないのちのドア」は、神戸市西区にあり、
安心して赤ちゃんを産み育てることが難しい女性たちのサポートを、24時間体制で行っています。

 

以前、「赤ちゃんポスト」というものが熊本県で設置されたのをご存知の方も多いことでしょう。
赤ちゃんを自分で育てるのが難しい人が、赤ちゃんを匿名で託すシステムで、もちろん赤ちゃんを救うための働きなのですが、
子ども遺棄を勧めているかのように感じる人もいて、賛否両論が巻き起こりました。

 

「小さないのちのドア」も、赤ちゃんのいのちを救いたいというところから始まっているのですが
「赤ちゃんを育てられない」という事情の影には、孤立無援で苦しみぬいて、どうにもならない状況に陥っている女性たちがいるというところに心を寄せ、
赤ちゃんだけを受け取るのではなく、女性を支える働きとして3年前にスタートしました。

「小さないのちのドア」について

毎日のように、「妊娠したかも」という相談があり、
一回も健診に行ったことのない臨月の妊婦さんの相談も度々だそうです。時には、自宅でお産が始まってからのSOSもあるとのこと。

どんなに、どんなに不安だったでしょう。望んでいない状況で、孤立無援で、「まさか、まさかそんなはずはない」と自分に言い聞かせ、だけど、どんどん大きくなっていくおなか・・・。その苦しさは、想像しきれません。

 

あるいは、産むには産んだけれど、その後育てきれなくなって、追い詰められていく女性もいます。

 

妊娠は女性だけでは起こらないんだけど、実際に傷つきリスクを負うのは女性なんですよね・・・。

 

コロナ禍によって、相談は激増したと言います。

 

このような相談窓口は、他にもあるにはあるのですが、平日の日中のみというところがほとんどで、24時間体制の機関は他にはないようです。そして、悩みの相談が寄せられるのは圧倒的に夜間が多いのだそう。
それはそうですよね。必死に働いている日中、そんな相談の電話やメール、なかなかできないですよね・・・。夜になり、独りになった時に、不安と孤独が押し寄せてくる・・・その時間に対応できる場は、本当はもっと必要なんだと思います。

 

「小さないのちのドア」は、電話やLINEで悩みを聞き、
「今からおいで!タクシー代はこっちで出すから!」と招き入れ、
状況によっては医療機関や役所へ同行したり、養子縁組の仲介をしたりと、具体的な支援を行っています。

 

さらに、
DVなど家庭の問題があって妊娠・出産の期間を安全に自宅で過ごすことができない女性のために、
入居施設「マタニティホーム・musubi」開所されました。

 

あたたかく迎え入れてくれる場所

実は私は、この「小さないのちのドア」を立ち上げた永原郁子さんの「マナ助産院」で、2人の子どもを出産しているんです。

はじめてマナ助産院を尋ねたときの、スーッと安らげる感じを、今でも覚えています。本当にあたたかく、家族と赤ちゃんを包んでくれる、優しい場所でした。

永原さんはクリスチャンです。助産師という働きを、神さまに委ねられた仕事として忠実に誠実に行っておられるんだということを感じました。
超過密スケジュールで夜昼なく働いているのに、キリキリ必死な感じが全くなくて自然体。入院中、ハーブティーを淹れて部屋に持ってきてくれて、ゆったり話をしていってくださった時間は、特別なものとして今も私の中に残っています。

 

もしあなたやご友人が、妊娠・出産のことで思い悩んでいるのなら、ぜひ相談していただきたいと思います。絶対、怒られたり、責められたりすることはありませんから。

 

助けてくれる人は、必ずいる。

 

もしかしたら、今、自分で自分のことを責めて、「値打ちがない」なんて思い詰めているかもしれないけど、
あなたは、大切な人なんです。
助けてもらう価値がある人なんです。

自分にできる小さなことから

今回の記事は、悩んでいる方へ向けてのものだったんですけど、

悩みの渦中にあるのではない方が読んでくださっていたなら、ぜひ支援の輪に加わっていただけたらなと思います。この施設は寄付とボランティアによって成り立っていますから。

 

私自身は、「小さないのちのドア」には、ずっと関心は持ってきたのですけど、今ようやく、ボランティアチームに、この8月から加えていただきました。
そして、9月から、入居されている方への食事をつくりに行くようになりました。

 

本当はね、私はアートセラピストだから、利用者さんといっしょにアートの時間を持ちたいんです。アートには、心を癒す力があると信じているから。
でも、今はコロナで、誰かと顔と顔を会わせて会うことが制限されている事態。アートセラピーの時間を持つ機会は、しばらく持てそうにありません。

 

ということで、まずはできることからと思い、食事づくりに参加することから始めました。
食べてくださる方と会うこともできないっていうのは寂しいですけど・・・妊婦さんと新生児さん相手では、用心に用心を重ねないと仕方ないですね。

でも、これは私にできる、小さな一歩。

先日、別の記事に、マザー・テレサを尊敬しているという話を書いたんですけど、
マザー・テレサも、「いのちのドア」の永原さんも、大事業に乗り出すスタートは、きっと、「今できることを」と、小さな一歩からだったんじゃないかなと思うんですよね。

 

ボランティアのこともそうだけど、ささやかな今を大切にすることが、明日につながっていくんだと信じて、今日も小さく頑張ろうと思います。

 

最後に、もういちど、「小さないのちのドア」のHPリンクを貼っておきますね。

 

マザーテレサのことを書いた記事は、こちらです。もしよかったら、合わせてお読みください。

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