誰かを信じるのが怖い。そこから抜け出すには

 

あなたには、心の底から信頼できる人がいますか?自分の欠点も弱みも全部を、打ち明けられる人がいますか?

たいていの人は、「誰かに自分のすべてを委ねるのは怖い」と感じるのではないでしょうか。でも、誰のことも信じられないという人生も寂しい・・・。

今日は、信頼関係について「私の場合」のおはなしです。人間関係で傷ついたときに、何か参考になればと思います。

信じることが怖くなった出来事

信頼関係について、自分をゆるがす大きな出来事があったのは、中3のときでした。
修学旅行で、同室の友だちと夜中に布団の中で他愛ないおしゃべりをして過ごしていたときの、Yちゃんの一言・・・一生忘れられません。

「私は今まで、フミちゃんのことが好きじゃなかった」

 

足元が崩れ落ちるような衝撃でした。

 

「今は好きになったよ」ということを言ってくれているのは理解できました。そのことはうれしかった。
ただ問題は、これまで自分が彼女に嫌われていたことに、全く気付いていなかったことでした。むしろ私はYちゃんとは親しい方だと思っていたんです。

一緒に遊んでいても、楽しくしゃべっていても、もしかしたら心の中では「いやだなあ」と思われているかもしれないということに、私は初めて気づいたんです。
考えてみれば自分だって、人付き合いのマナーとして、あんまり好きじゃない相手とも笑顔で話をしているんですよね。

それから、私は、目の前にいる人を信じるのが怖くなりました。この人も、あの人も、心の中では、私を疎んじているのではないかと思ってしまうようになったんです。

傷つきたくないから、自分を傷つけてしまう

「好かれていると思っていたのに実は嫌われていた」というショックを受けるのはもう嫌だ!と思った私は、初めから、「私は嫌われているんだ」という前提で人付き合いをすることに決めました。

哀しいことだけど、ショックを受けるよりはマシだと思ったんです。

誰のことも信じない。そう決意したわけだから、当然、この悩みを誰かに打ち明けることはありませんでした。表向きは、明るく、活発な私としてふるまっていました。

そして、誰かとの時間を楽しいと感じたときには、「この人はきっと本心では私のことを嫌っていて、我慢してくれているんだ」「油断しちゃダメ、信じちゃダメ」と自分に言い聞かせていたんです。

 

誰かから傷つけられたくない。そのために、私は、先回りして、自分で自分を傷つけていたんですよね・・・。

あきらめること、信じること

このどん底から、どうやって抜け出したのかというと、私の場合は、一番大きかったのは、信仰を持ったことでした。

私は子どものころから教会に親しんでいたんですけど、大学生のときに自覚的に信仰を持ちました。クリスチャンになったことで、「たとえ全世界の人に嫌われても、神さまだけは私を見捨てない」という安心感が持てたんです。

言い換えれば、人への信頼を求める気持ちを放棄したわけです。いい意味での「あきらめ」ができたと言ってもいいかもしれません。

だって、人の気持ちは変わるものだし、自分自身、いつ心変わりして人を裏切るかわからない弱い人間なんだから、完全に人を信じてすべてを委ねるなんて無理。それでいいんだ」と、一種の「悟り」みたいな境地になれました。

宗教的な話を警戒する方が多いですけど・・・信仰を持っていなかったら、私は今頃どうなっていたかわからないです。

その安心感とあきらめを基盤にして、私はようやく、「誰かを信じて傷つくかもしれないリスク」を犯すことに、踏み出すことができるようになっていきました。

心をラクにするための、認識の上書き

その他、私にとって助けになったのことを挙げてみると、

①時間が癒してくれた
②信じてみたくなる人との出会いがあった
③絵を描くことで自分を見つめ直すことができた
④カウンセリングで自分と向き合う時間を持てた

①の、「時間」っていうのは、人間の「忘れる能力」のありがたさですね。年月とともに、ショックの記憶が薄まり、そこに、もっと親しくなってみたい人との出会いが重なり、「人間も捨てたもんじゃない」と、認識の上書きがされていったように思います。

③に関しては、別の記事に当時のことを書いていますので、よかったらお読みください。

④に関しては、こちらの記事をどうぞ。

心をラクにするために、試せること

「誰かを信じるのが怖い」から抜け出す方法、「私の場合」のおはなしでした。最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。

たぶん、誰でも、一足飛びに解放されるってことはないんじゃないかと思うし、

今だって、傷ついたり、揺らいだり、落ち込んだりしながら生活しています。それをまた、様々な事柄に助けられながらどうにか回復させていく、その繰り返し。

何が助けになるかは、人それぞれだと思うんですけど、少しでも、参考になるところがあれば、うれしいです。

もしよかったら、あなたの「これが助けになった」という話を教えていただけたら、さらにうれしい。

そして、今まさに揺れ動いている最中の方が読んでくださっているなら、その想いをぜひ聞かせてください。
私の専門分野は、造形表現活動によって心をラクにする方法「アートセラピー」です。関心がある方は、試してみてほしいと思います。ぜひ声をかけてくださいね。

 

 

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