「心の便秘」を解消する方法:フォーカシング

 

自分の心の状態に自分で気づくのは、意外と難しいものですよね。

 

「なんだかトゲトゲしてるよ。何かあった?」なんて親しい人に指摘されて初めて、自分の心の不調に気づいたりします。指摘されても「いや、大丈夫だし!」と否定してしまうこともある。

 

だけど、生きていれば誰でも、何かしら気がかりなことが心に残っているものです。
「考えてもしょうがない!」って無視してしまいがちだったりするけど、見ないふりをしていても、それは消えはしないんですよね。

 

消化できないままの異物が残っている心・・・それは、心の便秘みたいな状態です。

 

 

そんな便秘状態の心をすっきりさせるのにおすすめの方法のひとつが、フォーカシングです。

今回の記事では、私が、フォーカシングで心の便秘を解消できた体験をお伝えしますね。

 

フォーカシングとは

フォーカシングとは、実感を持って自分の心に近づくための方法です。

1960年代にアメリカで、ジェンドリンによって開発されました。
心理療法としてはもちろん、教育やコーチングなど様々な場で用いられていて、世界各国で、平和と紛争解決のためのツールとして有効だとされているそうです。

 

フォーカシングの利点を、ラパポートは次のように挙げています。

  • こころ、からだ、たましいのつながりを促進します。
  • からだの内なる知恵への道を開きます。
  • 自分自身や他人に対しての受容、慈愛、思いやりを育みます。
  • 創造性に触れます。
  • 本来の自分に結びつけます。
  • ストレスを軽減します。
  • 意思決定を促進します。
  • 生をスピリチュアルな次元へといざないます。

ローリー・ラパポート著、池見陽・三宅麻希 訳
「フォーカシング指向アートセラピー・・・からだの知恵と創造性が出会うとき」誠信書房2009年
p.14

     

    私は、フォーカシングに関して初心者なのですが
    頭の中であれこれ考えるというのとは違って、
    「実感」を持って、自分を知ることができるすばらしい方法だなあということを、まさに実感しているところです。

     

    フォーカシング体験:イメージの訪れ

     

    先日、フォーカシングのワークショップに参加した際の私の経験を、お話しようと思います。

    この日は「月」に関する思い出を入口にしたフォーカシングでした。

    「これまでに見たことのある月を思い出してください」という導入から、
    私が選んだのは、娘と一緒に自宅ベランダから見た月でした。満月に近い、煌々と輝く明るい月。

     

    次に、この月を思い描いたときに、身体に現れる感覚 を見ていきます。

     

    別に、特に強烈な体験を思い描いているわけじゃないので、はっきりした感覚はないんだけど、
    「えー⁉ 身体の感覚ね、身体ね・・・」と若干困りながら、自分の身体に意識を向けてみると・・・・

    私の胸の奥の方に、モヤモヤしたものがあるような気がしました。

    そのモヤモヤに意識を集めて、見てみると・・・

     

    煙がゆっくり回転しているようなものが浮かび上がってきました。ちょうど、思い出の場面を思い描くとその映像が浮かび上がってくるみたいな、あんな感じで、ぽわーんと見えてきました。

     

    グレーと茶色を基調にした煙・・・

     

    フォーカシング体験:イメージとの交流

    しばらくそれを眺めてから、
    「その煙に、どんなふうになってほしいですか」という問いをされて、また戸惑い。

     

    「どうなってほしいも何も、ただ出てきただけのものなんだけど・・・」と困りながら、煙のイメージとしばらく対峙。

     

    そこで連想したのが、フェルトボール作りでした。

     

    フワフワとやわらかいウールの繊維を、石鹸水の中でもんでいくと、繊維が絡まって圧縮されて、フェルトになるんですけど、「どうなってほしい」と言われて思いついたのが、これでした。

     

    それで、イメージの中で、フェルトボール作りを試みました。この頃には、煙だったものはウールの繊維のように物質感のあるものに変化していました。


    ところが、不思議なことに、
    私はウールを巻き付けたり、手で撫でつけたり、握ってみたり、やってみるんだけど、どうもうまくいかない。
    形になったと思っても、手を離すとはらはらとほぐれてしまうんです・・・

     

    フォーカシング体験:イメージから知恵を受け取る

     

    まとまらないウールとしばらく関わった末に、気づきました。
    どうやら私が完成させることはできそうもない・・・・。

     

     

    と気づいたとき、突然、新しい発見がやってきました。

     

    これは娘に手渡すものだ。これをフェルトボールにするのは、娘がやることなんだ。

     

    この気づきがやってきたとき、とてもすがすがしい気分が胸の中に広がりました。

     

    私は、娘の姿を見てて、力を貸したい、支えたいと思ってきたんだけど、
    でも、あの子の人生はあの子のもの。私が代わりに作ってあげることはできないんですよね。

     

     

    ぜんぜん形にならないウールのイメージは、私と娘の関わり方についての知恵を示してくれたんです。

     

    フォーカシングが教えてくれるもの

    答えは、自分の中にあるんですね。
    というか、そもそも、はっきりした問いを持っていたわけでもなかったのに。

     

    このフォーカシングセッションで、私は娘の状況や、娘と私の関係など、相談事的なことは何も話していません。
    ですから、先生からアドバイスをいただいたわけでもありません。
    ただ、娘と一緒に見た月のイメージから始まって、
    身体に感じたモヤモヤにフォーカスしただけ。
    フォーカスしたら、勝手に煙のイメージが出てきて、それがウールに変わり、突然、大事なメッセージがやってきました。

     

    「ああ、そうだったのか!」っていう驚き。

     

    そして、こうした不思議なプロセスが、「フォーカス」しただけで生じてくることへの驚きもありました。

     

    フォーカシングで「心の宿便」を出そう

    フォーカシングは、
    たとえるなら、
    便秘だっていう自覚もなかったんだけど、意外と溜まってた宿便が出て、スッキリした!みたいな体験でした。

     

    フォーカシング、いいですよー。
    もっと自分と仲良くなって行けそうな気がします!

     

    関心を持たれた方は、ワークショップなどを探して参加してみてはいかがでしょうか。
    「心の便秘」解消に、フォーカシング、おすすめです。

     

    ちなみに、私が体験したのは、兵庫県の「甲子園カウンセリング研究所」です。リンクを貼っておきますね。

    【甲子園カウンセリング研究所へのリンク】

     

     

    フォーカシングに関しては、こちらの記事もよかったらお読みください。

     

     

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